I READ THE NEWS TODAY, OH BOY

舞台、俳優DD、サブカルかぶれ等

ネオ空気系アニメ「刀剣乱舞-花丸-」がすごい

 

 アニメやライトノベルなどのサブカルチャー領域において、対をなして定義されるジャンル類型が存在する。セカイ系⇔空気系の対比である。

 セカイ系はしばしば登場人物の心情が世界そのものの破滅や揺らぎに直結する危機的な物語類型であり、サブカルチャー批評においてはそれらがアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の影響を色濃く受けていることからしばしばポスト・エヴァンゲリオンという形容をなされるものである。 一方、空気系は登場人物(ほぼ確実に、それらは美少女である)の無意味ともとれる日常会話や日常生活をえんえんと垂れ流し、コンテクストが皆無といっていい物語進行がなされることが特徴だ。「まんがタイムきらら」系列の作品がアニメ化される際に特にその傾向は顕著とされ、内容が無いにもかかわらず、コンスタントに空気系作品が量産されていることから、一部層からの根強い支持があることがうかがえる。

 空気系に属する作品群は、はっきり言ってどの作品も物語にこれといった特徴はなく、また、キャラクター類型も斬新さがなく特徴が使い回されているにもかかわらず支持を集めているのは、空気系作品がアニオタの墓場アニオタの老人ホーム的役割を果たしているからであると個人的には解釈している。 空気系作品を鑑賞する上での最大のメリットは、「何も考えずに視聴できる」ことである。

 バトル系アニメ、登場人物の成長を堅実に描くアニメ、ハーレムアニメなどはエンターテインメントとしてかっちりと成立を遂げている点において一定の評価がなされるが、その反面視聴者は物語の解釈に相当のエネルギーを消費してしまうことになる。年間170本もの深夜アニメが放映される現代において、「アニメは見たいけど疲れたくない」「萌えたいけどシリアスな話は嫌だ」という大変ワガママなアニオタの要望にピンポイントで応えているのが空気系作品の存在である。そしてそのような、いわば「悟り」的状態(つまり、アニメに物語性や成長を求めなくなること)に到達するのは得てして大量のコンテンツを消費しきった人間であるのが、空気系がアニオタの墓場だと呼ばれる所以だ。

 本記事で取り上げるアニメ「刀剣乱舞-花丸-」は、恐るべき人気を誇るブラウザゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」の初アニメ化作品であり、もう1つのufotable制作によるアニメ化プロジェクト「活撃 刀剣乱舞」とは対をなす、いわば「ユルい方」の作品である。 アニメ冒頭でも語られるように、「とある本丸のとある刀剣男士による花丸な日々の物語」を標榜しており、基本的には広大な本丸の中で、ユルい絵柄の刀剣男士たちがユルい日常(それは畑仕事であったり、料理であったり、買い物であったりする)を延々と繰り広げるだけの物語である。たまに戦闘が挟まれたりするが、重要なのはその戦闘はあまり深い物語性を持たないということだ/つまり、それは戦闘シーンが無くても物語は成立するということを意味する。

 コンテンツ「刀剣乱舞」において重要なのは、キャラ萌えを背景としてコンテンツ全体が動いていることであり、これは原作がストーリーに依存しない(作業ゲーとも揶揄される)ブラウザゲームからきていることにも由来するが、一部キャラ間に設定されている関係性、また実在の刀をモデルにしているため、元の持ち主や逸話などに由来するストーリーを除いては基本的にキャラ萌えだけで骨組みが成り立っている。

 このような原作をアニメーション化する際、脚本家はストーリーをまったく新しく創造するか、キャラ萌えだけで引っ張って「空気系」化するかという選択を迫られることになり、たとえばアニメ「艦隊これくしょん -艦これ-」は前者と後者のどちらかをきっぱり選択することができず結果として各方面からの恐るべき低評価を受けることになったが、「刀剣乱舞-花丸-」は開き直って後者に振り切ることで「内容のある」アニメを求めていた層を切り捨ててキャラ萌え層を取り込むことに成功したといえる。

 刀剣乱舞-花丸-が女性向けアニメコンテンツにおいて非常に斬新だったのは、何も考えずに視聴できるという、いわば萌えの垂れ流しを何のためらいもなく延々と繰り広げる「内容のないクソアニメ」とも取られかねない作品を堂々と世に出し、ありそうでなかった(男性向けにおいては当たり前の)「空気系」的価値観を女性向けジャンルに提示したことである。

 当然ながらこの作品類型には反対意見も多く、原作ゲームからのキャラ改変や特定キャラの頻出、ひいては脚本そのものに対して批判が巻き起こり、インターネットでは女オタ特有の大学級会が開催されてしまった。だが、そのような議論をまったくもって愚かだと断罪せざるを得ないのは、この作品類型→批判/議論というコンテクストはサブカルチャーにおいて00年代というはるか昔に消費され尽くしてしまったものだからである。「意味のないアニメ」として作られたものに対して意味を求めるのはまったくもって消費の方法を履き違えていると言わざるをえない。

 もっとも、この世には刀剣乱舞というゲームに命をかけている人たちがたくさん存在し、自分が命をかけているゲームの初アニメ化がまさしく空気だった場合、怒りを買ってしまっても致し方ないといえるだろう。ただし本作品の作り手にとっては、(特に本作品の制作会社である動画工房は「ゆるゆり」「NEW GAME!」「未確認で進行形」「GJ部」などの空気系作品を生産しつづけてきた歴史がある)空気系というジャンルは「スタンダードな」ジャンルであった為、従来のファンとの間で齟齬が生じたという分析が可能になる。 その点、男性向けジャンルにおいて類型として確立され、消費されつづける「空気系」は、代用のきくキャラクター/代用のきくストーリー/次々に出現する新コンテンツというフレキシブルさを兼ね備えているため、このような議論は起こりにくい。

 「刀剣乱舞-花丸-」では、主人公である大和守安定の成長が描かれる……と書けば聞こえは良いが、実際物語中で安定の成長物語に割かれる時間はごくわずかであり、最終回では「安定は修行に向かい帰ってきて立派になりました!めでたしめでたし!」というかなり雑な描写がなされている。 この点、本作品は物語性を完全に放棄しているため、物語性を期待していたファンにとっては顰蹙以外の何者でもない。

 しかし、ここはアニオタの墓場なのだ。

 キャラ萌えと日常だけが垂れ流され続ける、ベーシック・インカムの導入された世界なのだ。

 中途半端に物語性を追求してコケた少女漫画アニメや奇をてらって失敗した乙女系アニメを数多く見てきた結果、女性向けコンテンツに失望していた視聴者(つまり私だが)にとって、「刀剣乱舞-花丸-」の出現はまさしく福音である。なぜ女性向けジャンルにこういう作品が今まで無かったのか! 2016年まで出現を待たなければいけなかったのは、大変に不幸なことだと思う。 物語性を放棄していてもいい。萌えがそこにありさえすれば。これは思考そのものを手放していることと同じで、いわゆる「意識高い」アニオタ層からすれば退化以外の何物でもない。謗りは免れないであろう。しかし「意識高い」層から謗りを免れないからこそ、「空気系」はサブカルチャーに留まっているということを忘れてはならない。空気系がアニオタ界において「墓場」から脱出することはないのは、空気系への没頭が退化、逃げであるからだ。彼らはアニメを鑑賞するときに思考し、没頭し、きっちり消化し考察することを美学としているため、空気系に対してしばしば「中身がない」などの評価をくだす傾向にある。そして、その評価はまったくもって正当なものであることが、問題をさらに深刻化させているといえるだろう。

 「刀剣乱舞-花丸-」が"ネオ"空気系と形容できる理由は、一見して超人気コンテンツであり、ビッグタイトルである「刀剣乱舞」が空気系というサブカルチャーの極地に身をやつしたことが大きいだろう。

 なお、やや主題から脱線するが、アニメ「ストライクウィッチーズ」との類似についても本記事で述べておきたいと思う。「ストライクウィッチーズ」は「刀剣乱舞」と同じように、擬人化作品/組織を有し、戦う/独自の世界観/キャラ萌え/日常要素という特徴を有しているが、最も異なるのはシリアス展開の有無であるといえる。しばしば「日常要素=日常系/空気系」だという誤解がアニメオタクには発生するが、空気系において重要なのは「日常が大きく揺らがない」という、一種の芯の太さであるため、作中でキャラクターたちが年を取り魔力を失っていく「ストライクウィッチーズ」は、確かにミーナ中佐がパンツの圧でネウロイを撃退するといった"空気系"回は存在するものの、どちらかといえば主軸に「有限なもの」を置いた作品であるといえる。この点、刀剣たちは年も取らず、姿も変わらなければ(「折れる」要素を作り手が有意に排除している限り)日常が大きく揺らぐこともない。

 

 

いきなり紹介!完全舞台制作マニュアル2017

あなたが2次元オタで、好きな作品がなんと舞台化決定してしまったり、うっかり舞台俳優にハマってしまい、舞台に延々と通う羽目になったときに、日程や劇場、出演キャストや、脚本家や演出家も勿論大事なのですが、最も大事といえる項目は舞台のすべてを仕切ることになる制作会社の存在です。この記事では、戦国時代の様相を呈している、主にイケメン・2.5次元舞台の制作会社について、独断と偏見をもって解説していきます。 関係者の方が見られた場合におきましても、心おだやかに読んでいただけますとたいへん幸いです。まあ、独断と偏見だしね。結局、自分の感じ方次第みたいなとこあるしね。ですが、やはり心構えというものは大切だと経験上思いますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

 

ネルケプランニング

2.5次元舞台ブームの主犯火付け役といわれている。もともとは声優のキャスティングとかをやっていた会社らしいが(ちなみに、ウィキペディアにも堂々とかかれているのでどうしようもないが、声優関係においては悪評があったらしい)、オタの間にはミュージカル「テニスの王子様」ロングランによって2.5系の制作会社として広く知られることとなった。舞台の制作本数においては突出しており、その分経験が積まれているのか、運営がグダることは少なく安心感があるように思える。ただし、特定俳優の重用(加州の人など)が目立つため、社内から闇を感じるとの意見も。多分、AiiAを年間通して半分くらい抑えているのはこの会社。あのプレハブのどこがいいのか疑問(多分、値段)。

最近では公式サイトが乗っ取られ、2.5次元舞台に対するヘイトが日々蓄積されていたオタからはざまあという声が散見された。また、なぜかサンリオと組んでおり、ピューロランドでの公演「ちっちゃな英雄」やミュージカル「SHOW BY ROCK!!」などもネルケが手がけている。テニミュ俳優などのネルケ作品で実績をあげた俳優が唐突にテコ入れのような形で「ちっちゃな英雄」に投入されることがあり(味方良介、石渡真修など)多摩流しとして恐れられ動向が注目されている。

とにかくビッグタイトルを速攻で抑えて自社のキラーコンテンツにしたいという意向が伝わってくる作品制作が多い(ミュージカル「刀剣乱舞」、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」、ライブ・スペクタクル「NARUTO」など)。その反面、中小規模でのコンテンツ新規開拓にも意欲を示しており、「中の人などいない」とする強固な村社会独自の世界観を築いているアイドルステージシリーズは2011年の「少年ハリウッド」初演以来6年間の歴史を誇っている。

特徴として、ネルケにはお抱え演出家・脚本家のような人物は存在していないため、良くも悪くも作品ごとに全く評判が異なっている。原作オタから手放しで賞賛を集める作品もあれば、解釈違いが問題になって学級会になってしまう作品もあるため、フタをあけてみるまで原作オタにとっては気が気でないかもしれない。

 

マーベラス

ネルケほどの制作本数はないが、2.5次元舞台のビッグタイトルが多いため(舞台「刀剣乱舞」、ミュージカル「薄桜鬼」、舞台「弱虫ペダル」、「あんさんぶるスターズ・オン・ステージ」、舞台「K」など)、オタ学級会のやり玉に挙がることが多く存在感のある制作会社。

特徴としては、個性の強い演出家・脚本家を呼ぶことが多く(末満健一、西田シャトナーの起用など)原作の解釈やキャラの演出が問題になりオタのあいだで学級会が起きてしまうことがままあることが挙げられる。また、やはり特定俳優の重用が目立ち、最近では「ミュージカル「薄桜鬼」~黎明録~」に土方歳三役で出演していた佐々木喜英を「ミュージカル「薄桜鬼」~原田左之助篇~」では風間千景役にキャスティングするという超ウルトラCを披露し、同じ作品の中で同じ俳優が違う役を演じるという不可解な現実に直面したオタが大学級会をおこす事態が発生した。

その代償なのかはさておき、運営面においては比較的しっかりしている気がする。

 

日本テレビ

舞台「真田十勇士」、舞台「里見八犬伝」など、基本的には骨太な作品を規模の大きいツアーでまわる舞台が特徴だが、時々「マジで?」みたいな訳わからん舞台を上演することがある。「マジで?」みたいな作品の場合、下請けに制作を全部丸投げしているので日テレはほぼ名義貸し状態であり運営に関わることは全く無い。舞台「闇狩人」では、下請けが北九州公演の運営だけをさらに孫請けに丸投げしていた為、最終的に予算が雀の涙になっておりキャストがやっすいビジホに宿泊、さらに現地と日テレとの意思疎通が全く取れておらず運営がグダりまくっており、その所業はオタをことごとく絶句させた。

「マジで?」みたいな作品以外は、正直ずーーーーーーっと真田十勇士里見八犬伝を繰り返し上演している。それ以外にレパートリー無いんか。

 

る・ひまわり

主に歴史もののストレートプレイ作品を上演しているが、「るひま俳優」と呼ばれる俳優が存在するほど特定キャストを重用すること、根強い固定ファンに支えられて興行が成り立っていること、ストレートプレイのはずなのに一部公演では2.5次元舞台のような「一幕芝居/二幕ショー」方式を採用しアイドルばりのパフォーマンスを俳優が繰り広げることから、強烈なとっつきにくさを有する制作。独自の雰囲気が肌に合えば舞台は面白いが、内輪ネタ、楽屋落ち、唐突なエチュードなどが多いため、時に辛辣な批判を受けている。また、批判の矛先は異常に長い上演時間にも及び、一幕前半→休憩→一幕後半→休憩→二幕と平気で4時間くらいやっていたりすることがある。狂気の沙汰。作品ごとに、俳優によるアイドルばりのオリジナル曲PVをYouTubeにアップロードしている。

 

クリエ

原作ものとオリジナル作品を半々程度の割合で上演しており、「極上文學」シリーズ、「ハンサム落語」シリーズ、「Club SLAZY」シリーズなどの独自路線をひた走っている。(メサイアシリーズは、クリエ制作からぬけたそうです。無知さらしてすみません)作品の評判は良い。中小規模の劇場での上演が多く、メジャーな2.5次元作品と比較するとややサブカル的な位置にある制作ともいえる。

 

キティエンターテインメント

SHATNER of WONDERシリーズなど、コンスタントにストレートプレイ作品を上演している。評判は、正直作品次第という感じ。ピンキリ。会社内に俳優のマネジメント部門も存在し、以前は玉城裕規、中村誠治郎、川隅美慎、根本正勝などが系列含めて所属している実力派事務所だったが、内紛が起きたのか突然有名どころ全員が辞めた。先が思いやられる。

 

東映

制作にクレジットされている作品が年に数本上演されるが、TOEI HERO NEXTステージなど一部の作品を除いて基本的に運営はもう一段階下の会社に丸投げしている。戦隊・ライダー俳優をやたらキャスティングするので、もしかすると口出しするだけしているのかもしれない。

 

 

「この制作ってこの舞台しかやってないじゃん」みたいな零細制作は外したら貧弱になってしまいました。

何かここ取り上げてほしいみたいな制作があったらどしどしお寄せください。

 

 

舞台スーパーダンガンロンパ2再演がまともな演劇だったのでまじ感動した

f:id:plus14:20170323025800j:plain

な、何を言ってるかわからねーと思うが(略)

初演の感想を書いたときにボロカス叩いたことに定評のあるわたしですが、その後も舞台スーパーダンガンロンパ2はわたしの心の中にストーリーがイミフな舞台とゆートラウマを根深く植え付けたまま約1年半が経過していました。 結局20公演くらいみたんだけど20公演みても話がわかんなかったからある意味革新的。なんか当時の感想読み返したけどやっぱ純粋だわ。推しかっけーって思ってるとどんなくそ舞台でもそこそこ賞賛できるのはカルト信者だからだよな、わかった。何か当時の感想では結構オブラートに包んだディスり方してるけど、初演はまじでイミフ舞台だったからな。再演やるって決まったときは(やるだろーなーとは推しの言動的におもってて実際無印再演のカテコで発表されるだろーなーとおもってたけどさ…)ぴぎゃああああってかんじだったし。始まってからもあーあ行くのめんどくさいなーと思って2公演くらいチケット無駄にした。ごめんて。六本木までいくの本当面倒くさくて。チケット取ったけどさ―。

だって初演だと「俺は俺のままでいたいけど世界が破滅する!!どーしよ!!(発狂)」→七海『どっちも選べないならつくっちゃおうよ☆』→日向、ヘタレから突然の覚醒→俺の主人公パワーですべてを解決するぜ!!~完~ という超トンデモ展開で話が終わるので、は?意味ワカンネーこの舞台くそだな。って思いながら20公演くらい見てたですよ。だって、主人公パワーですべてが解決できるならそもそも殺し合いとかする必要ないじゃん。カムクラがー未来機関がーって言ってるけど全然説明なくてこいつら何言ってんだ状態で終わるし。 ふだんは「こんな舞台おもしろいと思うやつは頭わいてる」的なことは絶対言わないようにしてるんですがダンガンロンパ初演に関しては実写化めあての原作ファンでも盲目お花畑俳優厨でもないのにこれすげー!おもろ!!って思う人はまじで何も考えてないんだとおもいましたね。 原作やってて話の筋がわかれば勝手に脳内補完してヨカッタネーでおわれるけどあの脚本で初見がすごーいおもしろーいってなるわけねーーーーだろ。なーに考えてんだ。ばかか?

と、いう負の歴史背負いまくりな舞台スーパーダンガンロンパ2ですが、再演をみたらなんと演劇としてちゃんと成立していました!!!!! すご~い!!!! めでたーい!!!!! これは煽りではないよ、まじで。

根っこに初演の脚本があるのに、説明を地道に地道に(よくやりました…)書き足して推理部分巻いて2幕後半の説明を足して初見にも話のわかるバリアフリー舞台にしていたのは純粋に脚本演出の手腕だとおもいます、すごいね。そして舞台を見て初めて舞台って話がわかると面白いんだな~という感想をいだきました。逆にいえば話のわかんない舞台はつまんないんですね。そりゃそーだな。話わかんないのに面白いわけないわ…。

べつに悪口言うつもりじゃないんですけど(フリ)松崎脚本自体がそんなに評判よくないことに最近気づいたってゆーかとある俳優の人が松崎脚本の舞台みにいってたんで面白かった?ってきいたら松崎脚本の舞台で主演やってたくせに「うーん……まあまあまあまあ……」っていってたんでしょうがないですね。主演はったんだからお世辞のひとつやふたつも…言わなくていっか…

でも客席の埋まり具合でいうと10日間連続マチソワとかやってた初演に比べてなぜか人入りが減ってたのであーやっぱみんな飽きてんのかなーとかゲスなことかんがえてました。ごめんな。

舞台において大事なのは、話がわかることですね。お金払って舞台みてるのにこんな初歩的なことをいちいち書かなきゃいけないとか、つらすぎるわ、まじで。でも、12000円とかとってるのにストーリーを説明する気がなくて、原作しらないとちゃんと話がわかんないっていうのは、もはやそれは脚本家のオ◯ニーと一緒なのですよ。まあそーいう脚本家演出家がいるからマトモな舞台をやれる脚本家演出家が食ってけるんだって見方もできるけどさ、割をくわされた観客がまじでかわいそーだと思わないのか。

しかし、初演のトラウマでダンガンロンパ自体嫌いだったんですけど、再演みたらダンガンロンパ自体は割とクローズド・サークルものとしてはよくできてることに気づけたのでよかったです。作品に罪はないね~。…でもストーリーがちゃんと成立してるだけで感動するって感動のハードルひくいな…悲しい。

 

良かったところ

・全体的に登場人物のテンションがワントーンさがっているので銀魂かぶれの腐女子の会話をエンドレスで聞かされているような致命的むず痒さが軽減されている。あの人数とキャラの濃さで永遠にぎゃーぎゃーやられると正直つらいので良かった。

・狛枝がなぜ希望にあれほどこだわるのか、日向に執着するのか再演にしてやっと理解できた。初演のときは強迫性障害の残念な人だと思っていたし自分で倉庫に火つけたのもイミフだった。(何か未来機関とか裏切り者とかの説明がテキトーに流されていたので)

・裁判や処刑など重要局面の展開が丁寧になっていたので、とくに弐大と眼蛇夢のとりあえず殺しとけ感が薄まっていた。初演だと処理感が否めなかった。

・ペコちゃんが九頭竜の目を刺してしまう(初演ではチビモノクマに攻撃されてぶっ倒れていた)のは、原作準拠らしいので良いとおもう。

・七海ちゃんのおしおき演出がオシャレになっていた。サイケですてき~。うずくまってるの美しいなあ~。

江ノ島盾子の新録部分は音声だけ録っていたので神田沙也加のギャラを最小限におさえる努力をしたのかなあと思った…初演を1回だけ観た友人がつぎはぎに気づいてなかったのでセーフ!

・最大の謎ポイントであった、生徒たちの過去、カムクライズル、超高校級の絶望などについて真面目に説明してくれたので、話がわかった(これが一番大事)。日向くんが何か無理やり覚醒して世界救った感や、いきなり主人公パワー!!ドーン!!俺たちの戦いはこれからだ!!感が無くなっていたので、すごい。ニュアンスの問題かもしらんけど、丁寧な描写により、なぜ日向くんが重い過去を抱えているのか、なぜ日向くんがシャットダウンを選択するのかなどについてようやく解読できたので、よかった。日向くんの行動はまじで理解不能だったが、2年ごしに理解できた気がする。カムクライズル登場と狛枝とのポエトリーリーディング対戦も、まー原作ファンへのサービスかな…くらいで流せた。あれが延々続くと鬱陶しいけど。

・蜂谷さんが、初演初見では目も当てられないかんじだったのに、2年の時を経てめちゃくちゃお芝居がうまくなっていた、何したんだ!?カンパニーの中でうまい部類にはいっていた、何したんだ!?

 

 

悪かったところ

・相変わらず九頭竜が推測だけで真昼を撲殺し(させ)てしまうのかが謎。別に犯人ってきまったわけでもないのに手出すの、早漏すぎて草を禁じえない。写真とっただけで殺されるとか理不尽だわー。かわいそ。しかもそのあといいやつみたいになってるし。(ただし、再合流時にやりとりが追加されてるのでいきなり許されすぎ感はかなり薄くなっている。これは改良点)

・なぜか横浜くんの滑舌がたまに死んでた、これは稽古不足の可能性がおおいにあるので仕方ない(前の舞台終わってからダンガンロンパ初日まで10日間しかない、事務所がくそ。鈴木くん植田くんは何か2ヶ月稽古したみたいなクオリティだったのでやはり超人)、しかし最もひどかったのはいしだ壱成であった。なぜ続投なのに再演でめちゃくちゃ下手になるのか本当に謎。何があった?初演ではもっと上手かった…。喋るたびに棒だなーと思うレベルで棒なのはいただけない。ソニアさんの人も重要なセリフそこそこあるのに結構何言ってるかわかんなかったのでもったいないなー…

・三瓶のキャスティングにゴーサインをだした大人はどーかしてると思う。おまえはちゃんと稽古したのか? というか、この制作(サイト見たら、ダンガンロンパ以外原作ものやってなかったっす、笑う、まじで。こんど黒薔薇アリスやるらしいけど…)はやたらと吉本芸人をキャスティングする傾向にあり、その中でちゃんと演技できてる打率は体感的に言って5割くらいなので、吉本になんの弱みを握られてるかはしらねーが、何も目新しくないし本業でもないフィールドにひっぱりだされて棒演技をキャパ900の箱で披露するハメになる芸人がかわいそーなので今すぐその縁を切ってほしい。 ニューロマンスおにぎりは、野性爆弾くっきーより演技が上手かった。というか、くっきーはどー考えても客層に合わないギャグを毎公演連発していたので、それがない分得点が高かったともいえる。

モノクマの声が、まじでちびまる子ちゃんだったので気が散った、まー大山のぶ代ドラえもんだから世代の人にとっては気が散るのかもしらんけど…(今年20歳、水田ドラしか見たことねーです!)大山さんの素材でどーにかならんかったですかね、そんなにセリフ変わってなかった気がする。契約上の問題ならしかたないな!

・初演のときに花村の自分語りうぜー!って散々思ってたのに改善されてるどころか2倍くらいの長さになってたのでまじ発狂した、いらねーよ。あのキャラは誰に需要があって生み出されたキャラなんだよ。ランダム方式のグッズとかで、あいつ入ってたら、こまえだの厨とかが売り場の地面に捨てて帰る懸念があるだろ、確実に。デブキャラでキモキャラで変態とか、救いようなくね。

・罪木ちゃんのおしおき、ロケットまたいで舞台を走り回るのはややコント感が拭えなかったし、将来倉持さんや高野さんがバラエティタレントとしてテレビに出た際などに秘蔵オモシロ映像としてスタジオで爆笑をさらってしまう可能性があるのだけどアレでいいの?

 

あー、なんか長くなってしまった。再演、誰でもわかるバリアフリー舞台に進化してるので興味あるけどポカーンってなる舞台はやだなーって人ははやく観に行ったほうがいいですよ、チケット超あまってるから。26日までやってるって。

初演が戦犯だと、再演のイメージも割をくってしまうということを心にきざんだ観劇でした。ふつーに面白かった。希望と絶望の相転移ですね。 初演通ってたときに、毎公演イミフでしんどかった自分をようやく供養できた気がしました。おつかれ。